ハニカムペーパーボール

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12月に息子が怪我をして3週間入院し、松葉杖生活になってしまったため、学校の送り迎えや通院の付き添いで営業時間と営業日を短縮せざるを得なくなり、年が明けてからは当面平日16時閉店&週休3日のやる気のなさそうな我が侭な店になってしまい、お客様にはご迷惑ばかりお掛けしているのですが、ありがたいことに2年前の春から取り扱いを始めたハニカムペーパーボールのご注文を年明け早々から全国各地からいただき、営業時間が短くなってしまった店の売上を支えてくれています。

ハニカムペーパーデコレーションの発祥は諸説あり、日本でも古くから七夕飾りなどに用いられている手法です。薄紙を筋状の糊で繋ぎ合わせ、引っ張ると蜂の巣のような形状になるハニカムペーパーは「でんぐり紙」とも呼ばれ、日本国内でも生産されているのですが、カラフルな色のボールは国産のものは私が探してみた限り見当たらず、七夕飾りの果物などは扱っているところがありますが、大半が中国製の安普請な造りで、インテリアを目的としたハニカムペーパーデコレーションはほとんど国内では製造されていないようです。

ハニカムペーパー自体は子どもの頃に「でんぐり」と呼ばれる駄玩具を手にした記憶がおぼろげにあり、工作素材としては既に店でも扱っていたのですが、私がいわゆるハニカムペーパーデコレーションを知るきっかけとなったのはデンマークのPaper Fantasiesというメーカーのクリスマスツリーで、ペッタンコの木の形の半分がぐるりと360度開くと立体的な木の形になる、ハニカムペーパーで作られたクリスマスツリーでした。Paper Fantasiesはデンマークで1950年代からペーパーデコレーションを製造していたメーカーなのですが、私が知ったときには既に廃業していました。そのことを教えてくれたのは、Paper Fantasiesというブランド名だけを頼りに検索して辿り着いたリトアニアの会社で、その会社がPaper Fantasiesの在庫と技術を事業継承し、リトアニアで新しい商品を作れる体勢がようやく整った頃でした。その会社からもらったカタログを見て、クリスマスツリー以外にも様々な形状の商品があることがわかり、しばらくはデンマーク製の在庫を少しずつ売ってもらっていたのですが、元々ボール型の商品は直径35cmより小さなものがなかったので、ちょうど去年の今頃、直径20cmの商品を作ってもらいました。その時の数量を調べてみたら、ピンク×2ダース+その他の8色×1.5ダース=168個、という驚く程の小ロットでしたが、リトアニアの会社の社長は初めての日本からの注文に、私が支払える範囲の分量でも快く製造を引き受けてくれました。そして昨年直径30cmのものを7色オーダーし、先日15cmと9cmのサイズバリーエションと20cmと30cmのカラーも増やし、ますます賑やかになってきました。

Paper Fantasiesの全盛期には70カ国に商品が輸出されていたそうで、アメリカにも会社がありました。そのためか、デンマークのペーパーデコレーション文化は欧米ではかなり浸透していて、なかでもアメリカではデンマークのデザインを模した商品がたくさん出回っています。
そんな中で、インテリアや手づくりウェディングに興味のある人々に多大なる影響を与えたと思われるのが、カリスマ主婦マーサ・スチュワートが提案するDIYウェディングのアイディアを紹介するMARTHA STEWART weddingsに2009年夏に掲載されたこの記事。この画像を数えきれない程のブログやサイトに引用(または無断借用)されているのを目にしました。また、日本以上にパーティー文化が進んでいる欧米で、数々のデコレーションアイディアがブログやPinterestなどでシェアされていますが、それが更に日本にも波及してきたのか、ウェディング用途だけでなく子供部屋を飾りたい方やお店のディスプレイに使われたい方など、様々なお客様からのお問い合わせも年々増えて行き、おもちゃや雑貨を販売しながらハニカムペーパーボールの在庫数のお問い合わせに返答し、全国へ出荷する日々が続いています。電話で問い合わせを受けても在庫数が変動するため即答できないので、コツコツと数を数えてメールでお返事させていただいているのですが、あまりに効率が悪いので、そろそろサイトを構築しないと逆に店の営業に支障が…。今年の大きな課題です。


by curious_fumiko | 2013-02-07 21:51 | お店のこと