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図工室にて。

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お店を臨時休業させていただいて、としくらえみさんのワークショップへ。
四谷第四小学校の校舎(昭和11年竣工の鉄筋コンクリート建築)を利用して2008年に生まれた四谷ひろばの一角を占めるCCAAアートプラザの図工室で、無心に色を塗り、折紙を切ったり貼ったり折ったりしているうちに、ふと懐かしい感覚が込み上げた。
折り紙が得意だった幼稚園時代。楽しくて仕方なかった小学校の図工の時間。それに対して中学校の美術で絵を描くことは嫌で仕方なかった。白い画用紙を埋めるのが苦痛だった。
自分は工作やレタリング、模写などは得意だけれど、自由に絵を描くのは決して上手ではない、と自覚するようになると、絵を描くことにコンプレックスを抱くようになっていた。絵の具をパレットに並べ、筆で絵の具を画用紙に伸ばすことが既に楽しくなくなっていた。
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としくらえみさんに教えていただいたぬらし絵(にじみ絵)は、シュタイナー教育で用いられる技法。以前、シュトックマー社の社長のワークショップでも実演していただいたのでやり方自体は知っていたけれど、実際にやってみたのは初めてのこと。
スポンジで全体を濡らした画用紙に赤・青・黄の3原色の透明水彩絵の具を自由に太い筆で伸ばしてゆく。絵の具を入れた器の中では混色せずに、紙の上で色を混ぜる。何を描く、という目的を持って描いている訳ではないので、色や形が無限に変化してゆくのを楽しんでいると、いつまでも終わりが無い。
子どもの創造性を育むために最適な画材、といったイメージの強かったシュトックマー社の画材で、普通に自分が楽しめるとは正直思っていなかった。商品の特性を理解するために使い方を教わってこよう、ぐらいの気軽な気持ちで参加したワークショップだっただけに(折り紙は大好きなので、新しいレシピを楽しみにしていたけど)、これは自分でも意外な発見で。
今回は実習の時間はなかったけれど、ブロッククレヨン透明水彩絵の具をより気軽にした感じで楽しめる画材、とのこと。今までスティッククレヨンを持つにはまだ早い、お絵かきに興味を持ち始めた小さなお子さんにお薦めしていただけに、大人も楽しめる画材だという認識がなかったので目から鱗。
これから画材との付き合い方を変えたら、自分も子ども達のようにお絵かきを楽しめるかも、と開眼した一日。
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by curious_fumiko | 2013-01-31 00:03 | お店のこと