ささやかなよろこび。

当面の間10時〜17時の繰り上げ営業をすることに決めて、地震後初めての営業を迎えた今日。
午前10時はお向かいのスーパーがオープンする時刻だが、金曜日の朝市でもないのに開店前から行列が路地をまたいで隣の歯科医院のところまで伸びていた。
開店と同時に入場規制となり、断続的に入場待ちの列ができるスーパーとは対照的に、照明を普段の2/3に減らしてひっそりと営業を始めた私の店は、通りを通る人達には必要とされていないように思われた。

が、しかし。

開店して30分も経つと、少しずつお客様が。
午前中のお客様はほとんどが初めてのお客様だった。
「いつからやっていた?」と聞かれたり、スタンプカードのご説明をしたり。
必要な人もいるかもしれない、奥から出してきて机に並べたキャンドルとキャンドルホルダーに早速興味を示していただき、お買い上げくださった方が何人も。

思いのほかゆっくりと過ごしてくださったお客様には、店内の隅々まで照明が行き届いていないことや、長くご覧いただくには暖房がついていないので寒いのではないかということが気になって、お会計の時にお詫び申し上げると、そんなことはないと言ってくださった。

午後になって、HOMeのMegちゃんや、ハーベストの石井さんが
「近くに来たので」と顔を出してくださった。

なんだかんだで2時頃までは入れ替わり立ち替わりお客様があったのだけれど、
2時半近くなると、パッタリと客足が少なくなった。
午後3時20分から計画停電が予定されていたので、皆自宅へと戻っていったのだろう。

2時半ごろ、ねりま安全・安心メールが届き、今日も計画停電が回避されたことを知る。その時店内にお客様が誰もいなかったので、両隣数軒の営業中のお店に停電回避を知らせて回った。

それからしばらく、ほとんどお客様は来なかったけれど、私にはもう今日はこれで十分満足だった。
そんな時、走り込んできた男の人がいたので、「いらっしゃいませ」と声をかけると、3軒隣のベル・カントのご主人だった。
「さっきはありがとうねー。店閉めようと思ってたから、助かったよ。これよかったら食べてー」と差し出してくれたのは、「くるみ黒糖」という沖縄の黒糖をくるみにまぶしたお菓子の袋。
なんとも素朴な、しかも栄養価の高い保存食。ありがたい。

その後、curious marketに出店してくれたyo,mieliさんも、近所に住んでいるのになかなか顔を出せなくって、と顔を見せにきてくれた。

直接お会いできない人でも朝から『』の仲間のお店の方々からメールをいただいたりしながら、今自分にできることを少しずつやっていこう、と考えた今日一日。
店の明るさも室温もいつもより暗めで低めだけれど、
計画停電はまだしばらく続くけれど、
しばらく繰り上げ営業でがんばってみたいと思う。


by curious_fumiko | 2011-03-15 22:23 | お店のこと